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ひとり旅行での話し相手はもうひとりの自分!?

ひとり旅行での話し相手はもうひとりの自分!?

エッセイ

みなさん、ひとり旅行をしたことはありますか!?
ひとり旅行では、旅程はすべて自分で決めて、ハプニングが起きても全て自分で対処して、楽しくもつまらなくも全ては自分次第となります。
さらに特定の話し相手もおらず、自分の心の中で常に自問自答する。
と、このように文章にするだけでも孤独、過酷さが分かります。

ひとり旅行は内省する時間を与えられる

沢木耕太郎さんの著書「深夜特急」は、香港からロンドンまでのユーラシア大陸を乗合バスを中心に移動した旅を記した紀行文となります。
私はこの作品を読み進めていて、全6巻の作品で5巻の終盤まで読み終わりました。
この作品は沢木さんひとりでの旅行なので、作品中に記す沢木さんの想いは、いわば沢木さんの独り言、心のなかのつぶやきになります。
その自問自答するシーンで、沢木さんの内省を読み取ることができます。

内省した結果、気付く己のこと

ひとり旅という孤独で、過酷な状況で内省を続けることで心境の変化が顕れます。
例えば、「旅と人生」を紐づけたり。

旅は人生に似ている。以前私がそんな言葉を眼にしたら、書いた人物を軽蔑しただろう。

何かの違和感を覚えたり。

それで何の不都合もないはずなのに、自分が何となく物足りなく感じていることが不思議だった。これまでと何かが違っている。

さらには、旅で自分自身が求めていたことに気づきます。

確かに、彼にはテレビも新刊本も不必要だったろう。しかし、彼もまた人だけは必要としていたのではなかったか。
そのとき私は、自分が胸のうちで、彼もまた、と呟いていたことに気がついた。

このような「気づき」は、世界各地を旅して異国の文化や人を相対的に捉えて、さらに自問自答を繰り返し内省することで得られるものではないでしょうか。
このように書くとひとり旅は貴重な体験で、ぜひ体験するべきことではありますが。一方で、ひとり旅は誰もが出来る体験ではないと感じます。
ほんの少しの勇気を持ち、孤独を受け入れる。億劫さを取り払う。セキュリティ対策など、様々な要素がひとり旅の敷居を高くしているのは事実です。