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ひょんなことから名前が知られる

ひょんなことから名前が知られる

エッセイ

行きつけのお店で常連客ともなると、お店のスタッフから声をかけられて、そこで二言三言の会話をすることになりますが。
私には行きつけのスターバックスコーヒーが2店舗あり(以下A店舗、B店舗)、日々およそ交互に通っていて両店舗ともに常連客となりました。
その両店舗のスタッフさんの対応が異なりので、自ずと私の対応も異なることが特筆すべき点です。
A店舗では常連客となった早々に名前を聞かれて、佐藤(仮名)で通じるようになり、私からもスタッフさんの名前を聞いたりして、お互いの名前を知ることに。
一方、B店舗では名前を聞かれることがないので、私もスタッフさんの名前を聞くことがありません。むしろ聞くことで、私の名前を名乗る機会を作ることになるので敬遠していました。
そんな名無しのB店舗では、シナモンロールを好き好んで注文してるので、「シナモンロールの人」と裏では言われてるのかもしれません。あるいは上下黒の洋服をよく着るので、「黒い人」と言われてるのかもしれません。または気にも留められず「名無し」の存在かもしれません。
そこでお互いの名前を知らない事でひとつ厄介なことが、お土産品や餞別品を渡す時に起きます。
常連客ともなれば、旅行のお土産品を購入する意志が働くので、A店舗ではおよそメンバー分のお菓子が入ったお土産を渡しています。
そうすることで、「佐藤さんからのお土産」ということをスタッフ間で伝えられます。
一方、B店舗では「名無し」なので、お土産を渡したところで共通の固有名詞で伝えることができません。よってB店舗用のお土産品を購入することは今までありませんでした。
スタッフさんへの餞別品も同様で、誰に贈って、誰からもらったのかが不明なので贈ることができません。
そんなある日、B店舗のスタッフさんから「A店舗で見かけた」と言われたので、私は「今度お見かけしたら声かけますね」とお伝えしてその場が終わりました。
その次の日、名前を知られてるA店舗でスタッフさんと話してる時に、ちょうどそのB店舗のスタッフさんを見かけたので、手を振って応対するとそのスタッフさんも会話の輪に加わることに。
そして私がA店舗のスタッフさんに、「B店舗のスタッフさんです」と紹介すると、同じく常連客であることを紹介され、A店舗のスタッフさんから、
「佐藤さんは顔が広いんですね!」
のひと言が。
そうです、私は佐藤です。B店舗の全スタッフさんへ、私は佐藤でした。
これからも宜しくお願いします。