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2025年のフジロックで唯一後悔したこと

2025年のフジロックで唯一後悔したこと

エッセイ

新潟県の苗場スキー場で毎年夏に行われる音楽フェス「フジロック」に、今年初めて行きました。
人生一度は経験するべき「こと」として、私のToDoリストに挙がっているそれを、今年初めて体験してみると思うことは多々あり。楽しかったこと、意外に辛かったことなど、振り返ると人並みに体験することができたかなと思います。
そのフジロックには1人で参戦して、前夜祭を含めて4日間体験しました。
宿泊は群馬県の沼田市のビジネスホテルを取ったので、前夜祭を含めて群馬県の沼田市から新潟県の湯沢町を車で4往復するという、スリリング、違う言い方をすれば「無用」な時間の使い方をする旅程となりました。

唯一後悔したこと

そんなフジロックで唯一後悔したことは、そのビジネスホテルの朝食時の出来事になります。
ビジネスホテルの朝食は、多くのそれのようにバイキング形式で、お皿に盛り付けたものを各自テーブルで食べるものです。
私はフジロックの最終日の朝、朝食をお皿に盛り付けたトレーを片手にテーブルに着くと、その後すぐに、事前に物を置いてそのテーブルを取っていた2人組男女が来ました。
私は事前に取られていたことを知らず、テーブルから離れようとすると、その男性が
「もし良かったら一緒にどうですか?」
と誘ってくれました。
が、いつもの癖で「私がいることで邪魔になる空間」を避けるために、その誘いを断りました。
これが唯一後悔したことです。
つまり、あのとき誘いに乗るべきだったと、そしてお互いフジロックで体験したこと、感じたことを共有するべきだったと。

沢木耕太郎さんも旅行中での「誘い」を断っていた

沢木耕太郎さんの著書「深夜特急」5巻で、深夜2時近くに、バスで目的地のトルコのアンカラに着き、その日の宿をどうするか困っていたら、同じくそのバスから降りた乗客から、
「もし良かったら私の家に泊まりますか?」
と誘われました。
が、疑心暗鬼の末、沢木さんは断ります。
同じテーブルで食事をするケースと、家に泊まるケースではその危険度から比較する対象ではないですが、人間は条件反射的でつい、普段の癖が出てしまったと「深夜特急」では書かれてます。

「旅の恥はかき捨て」と同じくらい大事なこと?

普段は感じる「恥」を、旅先では知らない人ばかりなので、恥ずかしいことをしてもその場限りのもので終わるという意味の「旅の恥は書き捨て」ということわざがあります。
その教訓と同じくらい、旅行中に受けた誘いには、なるべく乗ってみることが大事かもしれません。そこで起きる想定外の出来事を経験する意味でも。
実は誘った側も「旅の恥はかき捨て」の心で誘った可能性も考えられ、尚更受けてみても良いのでは。
ただし、危険を察知することも忘れずに。