
ベルファスト
ドラマ
この映画は北アイルランドの領有を巡るイギリスとアイルランドの領土問題、地域紛争の北アイルランド問題をテーマに扱っている作品で、1969年8月15日にプロテスタントの武装集団が、ベルファストのカトリック住民への攻撃を開始して、バディ一家がそれに巻き込まれ、生活を一変せざるを得ない状況を描いています。
それらの北アイルランド問題の歴史的背景を知らなくても、ベルファストのいち市民がイギリスのロンドンに移住する並々ならぬ決意を感じ取ることが出来ます。
1969年8月15日を境にした前後の生活を描くことを作品の本筋としてますが、個人的には情報量が少ない映像であるが故に、ストレートにメッセージを感じ取ることができます。
モノクロの映像美
作品は冒頭のみカラーで、それ以降は1969年の年代に合わせてモノクロで描かれています。
モノクロでありながら映像美を感じることができた要因のひとつとして、写真を撮ったかのような固定されたカメラアングルと、写真の構図を意識したかのようなカメラワークが作品を占めていたからで。
さらにモノクロ特有の情報量が少ない点、それ故にストレートに作品のテーマが伝わり、さらに登場人物のひとつひとつの言葉が鑑賞者に入ってきます。
なかでもバディのお爺さん、お婆さんの言葉に感銘を受けた方が多いのではないでしょうか。
仕事終わりの深夜に、何気なしに観ることをお勧めする、そんな作品でした。
