
スタンド・バイ・ミー
ドラマ
多くの人から名作と謳われてるこの映画を、今更ながらに鑑賞しました。
感想としては名作に呼ぶに相応しい作品である一方で、この作品を名作と感じるのは少年期をとうに終えた大人ならではの心の機微によるものではないかと感慨深くなります。
つまり、この映画ではあからさまな起承転結があるわけでもなく、声高に主張する強いメッセージがあるわけでもない、単なる少年期の冒険心に溢れた2日間の旅を記録しただけである。
ただし、その2日間の旅を終えた後に
たった2日の旅だったが町が小さく違って見えた
という台詞と最後のシーンの
あの12歳のときのような友だちはもうできない
の2つのメッセージがしんみりと心に沈殿していきます。
ふとした時に誰しもが回顧する
ふとした時に自分自身の少年期を回顧することがあるのではないでしょうか。
それは30代、40代、または子どもが産まれたとき、あるいは近づく死を意識したときなど。
大人の社会に比べると少年時代に過ごす社会、とりわけ場所はごく限られていて狭いです。
それは主に学校と自宅、あるいは自宅から学校周辺になりますが、それでも寄り道のついでに見つけた細道であったり、新しく見つけた建物には心躍らされた経験があるひとが多いはずです。
加えて、隣町に行くだけでも未知の世界として、異空間に見えたりするものです。
それでいて、学校では同い年の集まりになるので自然と会話レベルも同じで面白い。
そんな大人社会になると体験できない環境や社会が少年期にはあって、それを思い出深く回顧する、そんな感情を見事に表現した作品だと感じました。
