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ミスチルアルバム「SOUNDTRACKS」を聴いてファンで良かったと思った理由

ミスチルアルバム「SOUNDTRACKS」を聴いてファンで良かったと思った理由

SOUNDTRACKS

ミスチル20枚目のアルバム「SOUNDTRACKS」が発売されたので、そのアルバムについて。

死を意識したアルバム

このアルバムはミスチル20作目になります。
ミスチルは結成されて28年で、メンバーの年齢は桜井さんは50歳で他のメンバーは51歳になります。
そんな桜井さんが50歳を迎えたからか、「死」を意識した曲が多いアルバムだというのが第一印象になります。
この場合の「死」はネガティブなものでは決してなく、ヒトとしては避けられない運命として必然的と捉えてる点で、他のアルバムで「死」を意識する「深海」とは一線を画すのではないでしょうか。
実際にアルバムのドキュメンタリーでも「ロッキンオンジャパン」のインタビューでも、「いつか死んでしまう。漠然とではあるがそれを意識して生活してる」と語っています。
それがアルバムの曲にも反映されていて、「Documentary film」「losstime」「memories」では「死」「最期」を連想される曲となっています。
それでもネガティブな印象を与えずに、少し違った視点で表現されているのが桜井さんの真骨頂で。
例えば「Documentary film」で「君が笑うと僕は泣きそうになる」という歌詞で、「君が笑うと僕も笑う」ではない表現が桜井さんが一般の作詞家とは違う観点を持っている証になるのではないでしょうか。
また桜井さんはよくインタビューで「メロディができて歌詞をつけていくと自分の考えに気づくことがある」と話しますが、その「死」を意識した歌詞もその一種ではないでしょうか。
「あんまり覚えてないや」で桜井さんのご両親の思い出を歌詞にした経緯に似てる、未来を嗅ぐ能力が桜井さんにはあると思うと、少しゾッとしますが。
※「あんまり覚えてないや」を制作後にお父さんが亡くなられたようです。

死を意識させるだけでは終わらないアルバム

アルバム「SOUNDTRACKS」が死を意識した他のアルバム「深海」と一線を画すのは曲順にもよるところがあるかと思います。
「君と重ねたモノローグ」のアウトロが終わり、次の曲「losstime」でアルバムの色が一気に変わります。
さらに歌詞も「お迎えの時を待つ」「みんないずれそこに逝くからね」と最期を意識させます。
その流れは次の曲「Documentary film」でも引き継がれ、「君の笑顔にあと幾つ逢えるだろう」と歌っています。
この歌詞の妙なところは、いつか嫌われて恋人として別れてしまうと聴き手は受け取るのではなく、いつか死んでしまうからと受け取れるところです。
それは前曲「losstime」があったから、そう受け取れたのでしょう。
その「Documentary film」でアルバム自体も完結すれば、アルバム「深海」と同じくネガティブな印象を持つアルバムとして位置づけられたかもしれませんが、次の曲が「Birthday」というのが面白いですね。
それはまるで「HERO」の歌詞

残酷に過ぎる時間の中で きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そう こうして繰り返していくことが 嬉しい 愛しい

に通じる生物の循環を表現されてるようです。さらには輪廻転生を連想させます。

ミスチルとともに生きる人生

久しぶりにドキュメンタリーでインタビューを受けている桜井さんの顔やメンバーの顔を拝見すると、50歳とは思えないほど若々しいですが皺の数は増えてきてますよね。
その分僕らファンも歳を重ねて老いてきてるのですが、そのことがむしろ良いと感じました。
それはミスチルとともに生きてる人生の証になりますから。
加えて、アルバム名「SOUNDTRACKS」の由来について「曲のリスナーが主人公の人生のサウンドトラックとして後押しとなる曲を提供したい」と話してます。
主役を張るのではなく「後押し」と表現していることがミスチルらしいですね。
人生の節目節目でミスチルの曲に出会う僕らはまさしくファン冥利に付きます。