
ミスチル桜井さんが1番好きな歌詞は「ロードムービー」のあのフレーズ
Q
2019年の末に「大谷ノブ彦のキスころ」というラジオ番組に桜井さんが出演されて、そのときに桜井さんご自身が作詞したなかで1番好きな歌詞について話されたので、そのことについて。
桜井さんが1番好きな歌詞は「ロードムービー」のあのフレーズ
ラジオ番組「大谷ノブ彦のキスころ」で桜井さんご自身が作詞した曲で、1番好きな歌詞について話しています。
それは2000年に発売した9枚目のアルバム「Q」に収録されている「ロードムービー」の最後の歌詞
街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を越える快楽に
また少しスピードを上げて
もう1つ次の未来へ
になります。
桜井さんは「ロードムービー」のこの歌詞について
よく書けたなってフレーズがあるんですよね。でもあまりリスナーから評価されないので自分から言っていかないとこの歌詞の良さが分からないんじゃないかな。
と話されました。
桜井さんはご自身で「よく書けたな」と思いつつもそれを公にしませんでした。
それと同じで歌詞についてもいちいち説明的にならないとのこと。
2番のAメロ
カラスが飛び交う空に モノクロの輝く虹
誰も笑っていやしない動物園
この歌詞について桜井さんは
悪い暗示の夢を見るということは心に闇を抱えてる証拠で、ただ歌詞に闇を抱えてるとは書かないけど描写を書くことで聞き手にイメージを想起させる。
と話されてます。
僕はこの作詞法こそ桜井さんの凄いところの1つだと思ってます。
つまり聴き手に全てを提示するのではなく、点だけを与えて線は聴き手が各々勝手に繋げる。
このように聴き手が想像力を働かせて考えてもらう歌詞はなかなか書けないような気がしています。
難解すぎても線で繋げられないし、分かり易すぎても心に残らないかと。
この桜井さんの話を聞いて他のミュージシャンの曲を聴くと、描写や感情を律儀に丁寧に書いている歌詞を見てつまらないと思いました。
桜井さんが解説する「ロードムービー」の最後の歌詞
さらに桜井さんご自身が「ロードムービー」の最後の歌詞について解説されました。
街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を越える快楽に
また少しスピードを上げて
もう1つ次の未来へ
この歌詞について桜井さんは
この歌詞の登場人物である男女は大きな問題を抱えてる。だけど問題は何も解決しない。ただ今日も二人はオートバイに乗って夜の道を走っていく。等間隔で置かれた街灯はただの次の街灯ではなくて2秒後の未来である。照らされている街灯も2秒後の未来が照らしている。闇があったら必ず次の未来が2秒後にやってくる。それが二人にとっての快感。街灯があることで希望の代理。何かが変わるんじゃないかという。
そしてこれを書いたときに天才かと思った!とご自身で思ったと話されました。
この桜井さんの解説は奥が深すぎて、話半分は理解したけど話半分は理解できませんでした。
「ロードムービー」はシングル曲にならなかった理由
桜井さんが「ロードムービー」の歌詞が気に入ってることを知って、メインパーソナリティの大谷さんが「ではなんでこの曲をシングル曲にしなかったの!?」と質問されました。
曲を作る時はメロディーが先に出来上がって歌詞がないときからメロディの雰囲気でこれはシングル曲だと決めている。なので良い歌詞を書けたからシングル曲にしようというのはない。
となると「終わりなき旅」「口笛」「しるし」「HANABI」も歌詞が良いからシングル曲ではないということで、ミスチルのプロモーション手法を知れたという点で新しい発見でした。
最後に
個人的にこの「ロードムービー」で好きな歌詞は
汗ばむ季節 君がふと見せてくれた情熱
ファミレスの裏の野良犬が見てたキス
スカートの裾を濡らしはしゃいでた あのビーチハウス
そんなシーンを道連れにして
で、オートバイを走ってる時にふと過去の思い出がよぎる、しかも楽しかった思い出が、そんなシーンを道連れに未来へと走っていく、そんな描写が好きです。
桜井さんの解説を聞いて改めてこの曲を聴くと、より深く聴けるような気がしています。
なので楽曲1つ1つの解説を桜井さんにして欲しい!と思いますが、おそらくそれを桜井さんは望まれてないかと。
聴き手各々が楽曲で好きな部分を持って好きに解釈すればいいと思われてると。
タネ明かしはしない、そんな距離感があることこそミスチルの魅力のひとつなのではないでしょうか。
