
ミスチル新アルバム「産声」発表で桜井さんが話した大切なこと
産声
2026年3月25日にミスチル22枚目のオリジナルアルバム「産声」の発売が決定しました。
前作「miss you」の発売が2023年10月なので約2年5ヶ月ぶりのアルバムとなり、初回生産限定版と通常版の2種類が発売されます。
ミスチル公式サイト
| 初回生産限定盤 | |
|---|---|
| 内容 | スペシャルパッケージ / 40P PHOTO & 歌詞ブックレット |
| 価格 | ¥3,850(税込) |
| 通常盤 | |
|---|---|
| 内容 | PHOTO & 歌詞 |
| 価格 | ¥3,300(税込) |
アルバム名「産声」で思ったこと
突如と発表された新アルバムとアリーナツアーに驚いた方も多いと思いますが、その他に驚いたのがそのアルバムタイトル「産声」ではないでしょうか。
前作のアルバム「miss you」で、50代を生きる男性の虚無、喪失感を表現した作品から、より「老い」をテーマに表現し続けるのかと思いきや、まさかの新生を意味する「産声」。
まるで逆張りのような言葉ですが、ミスチルファンならその言葉にあまり違和感をもたないとも感じます。
なぜならそれは、桜井さんの表現手法のひとつであると認識しているからで。
例えば「GIFT」では
降り注ぐ日差しがあって
だからこそ日陰もあって
そのすべてが意味を持って
と「陰」と「陽」を表現しています。どちらかが存在しているから、どちらかは存在している。
さらに、アルバム「miss you」ではアルバム最後の楽曲に「おはよう」を収録して「始まり」と「終わり」を転換しています。
遡れば1stシングル「君がいた夏」から、「過去」を歌う楽曲でプロの音楽活動をスタートさせた点で興味深いです。
何を産んだ声なのか
そして、何を産んだ声なのかが気になります。
アルバム「深海」では、地位と名声を手に入れた「今」と、その獲得を望んだ「過去」とのギャップに苦しみもがき、深い海に沈んだ精神と自分を歌う。
アルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」では、9.11のアメリカ同時多発テロ事件が起きた後、「この世界は今日も美しい、素晴らしい」と声高に歌う。
アルバム「miss you」では、時の残酷さで喪失したものを羅列していくなかで、探し当てた大事なものを顕在化させる。
では、「産声」では何を産んだ声を歌うのでしょうか。
誰も得しないラジオ(仮)での桜井さんの発言
ファンの方は既にご存知だと思いますが、ミスチルの公式サイトからFATHER & MOTHERファンクラブ会員限定のコンテンツとして、インターネットラジオの「誰も得しないラジオ(仮)」が、頻度は不規則ながら配信されています。
今回の新アルバム「産声」発表を受けて、その「誰も得しないラジオ(仮)」でもアルバムをリリースすることを発表されました。
新アルバム発表してすぐの配信ということで、詳細については言及されませんでしたが、そのなかでも桜井さんが
アルバム「産声」は最高傑作だと思います。と言っても毎回アルバムが出るごとに「最高傑作」と言ってますが。
と話されました。
毎回アルバムが出るごとに「最高傑作」と話す件で思い出すのが、前々作のアルバム「SOUNDTRACKS」で、「この作品で最後にしたい。これ以上のものができる気がしない」という桜井さんの発言ではないでしょうか。
「今」を生きてるからこその発言
私のブログ記事で再三同じ内容を書いてますが、ミスチルの凄さのひとつは継続的に作品を作り続けていることだと思っています。平均して2年から3年周期で新しいアルバムを世に送り続けて、それが故に前作の「miss you」で邦楽洋楽含めて初めての試み?であろう「50代を生きる上で起きるミドルエイジ・クライシス(中年の危機)」を歌った作品を完成させました。
それは20代から作品を作り続け、売れ続けたからこその境地ではないでしょうか。
そして今回のアルバムも「今」抱えている感情を、培え続けた音楽スキルを、尚も灯し続ける創作への情熱を以てして「最高傑作」が生み出されたのではないでしょうか。
結局、「今」しか生きれない
至極当然のことですが、人間は「今」しか生きれないです。過去も未来にも生きることは不可能です。
それはアルバム「miss you」に収録されている「Fifty's map ~おとなの地図」でも
どこにも逃げれない
そう過去にも未来にも
と歌っているとおりです。
最近、同じようなことをプロゲーマーの梅原大吾さんが話されていました。
「人生ってさぁ、●ぬほど今じゃん」
と発言されて、どんなに過去に贅沢をしても、死ぬ間際で苦しければ苦しいという感情が湧く。ただ過去に蓄積した幸せを感じるにせよ、今を生きてるという主旨です。
ミスチルの新アルバムを聴き続けられるということ
新しいアルバム「産声」を3ヶ月後には聴くことができます。それはファン冥利に尽きます。
創作側のミスチルが「最高傑作」と銘打つなら、聴き手も相応の心持ちで作品を聴いて、聴き続けます。それはもはや人生の一大事として立ち会う瞬間のようです。そして悲しいことに有限でもあります。
今回の桜井さんの発言を受けて、若い時の燃えるような創作意欲や青々しい振る舞いが失われたとしても、「今」の情熱を以て表現し続ける。それこそが残された人生の生き方のひとつであるという訓示を桜井さんの発言から汲み取りましたが、みなさんはどのように感じましたか?
