
ミスチルファンが選ぶミスチル珠玉のラブソング7選
マニアック
ミスチルファン歴がかなり長い僕が、ミスチル珠玉のラブソング7曲を選びました。
Hallelujah
「ミスチルの曲で1番のラブソングは何ですか!?」と聞かれたら、僕は迷わず「Hallelujah」を選びます。
「Hallelujah」は恋人として付き合って間もない、あるいは甘さを表現されたものではなく、「君を一生愛する」という決意表明の楽曲で。
だけどこれだけはずっと承知していてくれ
僕は君を不幸にはしない
生きているその理由を互いに見い出すまで
迷って悩んでつかもう
楽曲を制作された時期に、桜井さんが結婚されたという事実が背景にある歌詞であるように思えます。
そのためラブソングというよりプロポーズソングとしての意味合いも強い楽曲ではないでしょうか。
靴ひも
「Hallelujah」とは対照的に「靴ひも」は10代、20代の恋愛真っ只中の感情を表現された楽曲です。
渋滞で 停車した このバスを飛び出して
靴ひもも気にせずに 全力で駆け出して
あぁ 一秒でも早く君の待つ場所へ
デートの待ち合わせ場所に向かう電車のなかで、目的の駅に着くまでのソワソワした感情を抱いたことがあるのではないでしょうか。
そんな青春時代の感情を見事に表現したラブソングとして選びました。
水上バス
「水上バス」の歌詞を書くために、実際に桜井さんは横浜の水上バスに乗られたようです。
少し石油の匂いがして
その大きな川に流れてた
の歌詞は、その実体験によるものではないでしょうか。
この楽曲は、彼女が水上バスに乗って「僕」のいる街へ訪れるところから始まり、結局は2人は別れてしまって、その2人の想い出に「僕」が浸るという歌詞になります。
その歌詞の詩的センスが素晴らしい!と思ったので選びました。
向こう岸から ゆるいスピードで
近づいてくる水飛沫は君かな?
水上バスの中から僕を見つけて
観光客に混じって笑って手を振る
そんな透き通った景色を
僕の全部で守りたいと思った
「近づいてくる水飛沫は君かな?」と「透き通った景色を僕の全部で守りたい」という表現に心が洗われます。
Another Story
「靴ひも」、「水上バス」が10代、20代の甘い恋愛模様を描いた歌詞なら、「Another Story」は付き合ってる期間が長く、お互いの良い所や悪い所を理解しつつ、生活を共にする模様を描いた歌詞ではないでしょうか。
初々しさだけでは打破できない、お互いの感情が入り組んでいます。
自分のことばかりいつも主張して
君の言葉なら上の空で聞いて
ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんじゃないかなぁ?
どんな風に言えば 優しい君は戻ってくるかなぁ?
聴いてて胸が痛くなる歌詞ですね。
ところが楽曲の真骨頂は最後の歌詞で、全てを洗い流してくれます。
君と生きる毎日が なんだかんだ言って嬉しい
この歌詞を好きな人が多くいるのではないでしょうか。
「なんだかんだ」という言葉の妙を最後に綴るこの歌詞は、ひと味違ったラブソングとして存在感があります。
Heavenly kiss
「Heavenly kiss」も「Another Story」と同様に、恋愛初期の初々しさを歌った楽曲ではなく、成熟期、あるいは倦怠期を歌った楽曲です。
歌詞で描かれている男性の、彼女に対する言い回しが生々しさを感じます。
たまにゃ 理性をすてんのも いいぞ
化けの皮を 剥いだ君を愛せるのは
そう俺ぐらいなもんさ
桜井さんが書くラブソングの多くは、相手を一方的に嫌いにならない歌詞が多いです。
今ある問題を抱えながらも一緒に歩んでいく、そんなポジティブな思考を持った男性を描いています。
一方で、相手を一方的に嫌になったことを綴った歌詞は「幸せのカテゴリー」くらいでしょうか。
いつの日にか二人で
「いつの日にか二人で」は2枚目のアルバム「Kind Of Love」の最後の楽曲として収録されています。
あのひとから 見れば僕は
年下の Dearest Friend
の歌詞で、まだ叶わぬ恋心を描いています。
話は逸れますが、アルバムの最後に収録されている楽曲は、桜井さんのその当時の心情を歌った楽曲が多いと思います。
- 深海
- Image
- 安らげる場所
- It’s a Wonderful World
- HERO
- 潜水
- あんまり覚えてないや
- 花の匂い
- 未完
などが、その当時の桜井さんの雑誌のインタビューで答えられた内容と一致する歌詞であることから、そのことが窺えます。
その仮説が正しければ、「いつの日にか二人で」は桜井さんの片思いを表現した楽曲だと推測します。
桜井さんは片思いの期間がない?
音楽的センスと端正な顔立ちを持ち合わせてる桜井さんが、異性からモテない筈はなく。
実際に片思いを窺わせる楽曲が少ないです。さらに女性から振られたことを綴った楽曲も少ないです。
例えば
- 花言葉
- my life
- 妄想満月
などは桜井さんの実体験ではなく、「花言葉」「my life」はJENさんの実体験で、「妄想満月」は架空の人物を描いたとされています。
そのことから「いつの日にか二人で」は、桜井さんの片思いの時期に制作されたという点でミスチルの楽曲としては珍しいです。その理由も含めて選びました。
Documentary film
最後に選んだのは、アルバム「SOUNDTRACKS」に収録されている「Documentary film」です。
この楽曲は新しいラブソングの形を提示したもので、
君の笑顔にあと幾つ逢えるだろう
君が笑うと
泣きそうな僕を
一緒に居れる時間が有限で、いつか終わりを迎える儚さを綴った歌詞となり、前述の「Hallelujah」で一生の愛を誓った男性の、その果てを表現した歌詞と考えるとより感慨深くなります。
さらに「Hallelujah」と同じく、アルバム「Q」に収録されている「NOT FOUND」では
切なくとも 微笑みを 微笑みを
もう一度 微笑みを
と、切望してた「微笑み」が今では「泣きそう」になります。
その変化こそが尊く、歴史を感じれる点で新しい表現です。
お笑い芸人で、作家でもある又吉直樹さんがミスチルについて「変化を楽しむことができるアーティスト」と称しました。
ある事物に対する感情の移り変わり、あるいは人に対する感情の移り変わり、変化を表現するにはそれなりの歴史が必要で。
その歴史を獲得したミスチルと、そこで起きる変化を表現する桜井さんをリアルタイムで体験できることは、ミスチルファン冥利に尽きるのではないでしょうか。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「しるし」「君が好き」「365日」「常套句」などを選ばない点で、かなり偏った選曲であったかもしれません。
ミスチルファン歴が長い故に、それらのラブソングと一線を画す選曲となりました。
個人的に「Documentary film」は特殊なラブソングとして位置づけていて、今後の活動でその延長線上からどのような表現をされるのか、今からとても楽しみです。
