
くるり結成25周年記念公演「くるりの25回転」の感想
LIVE鑑賞
東京ガーデンシアターで行われた、くるり結成25周年記念公演「くるりの25回転」を鑑賞しました。
今までの他ミュージシャン含む全てのLIVEのなかでも、かなり上位に感動したので、その理由や感想を中心に。
結成25周年を記念してのLIVEということもあって、過去の曲から現在の曲まで、シングル曲、有名曲を中心に演奏しました。
しかもセットリストがその過去の曲から時系列順に遡り、最新曲へと繋がる粋なものでした。
セットリスト
- ランチ
- 虹
- 窓
- 惑星づくり
- ばらの花
- ワンダーフォーゲル
- ワールズエンド・スーパーノヴァ
- 水中モーター
- Morning Paper
- ロックンロール
- The Veranda
- BIRTHDAY
- ジュビリー
- アナーキー・イン・ザ・ムジーク
- さよならリグレット
- pray
- 魔法のじゅうたん
- everybody feels the same
- o.A.o
- loveless
- There is (always light)
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
- ふたつの世界
- How Can I Do
- ソングライン
- 心のなかの悪魔
- 潮風のアリア
セットリスト・プレイリスト『くるり結成25周年記念公演「くるりの25回転」』
聴きたかった曲がほぼ聴けた
くるりは1stアルバムから好きで、CDアルバムを購入して最近ではAppleMusicで聴いていました。
とは言え曲を流しで聴くことが多いので、曲名や歌詞などはファンの方に比べたらよく分かっておらず。
このLIVEのセットリストが時系列順で演奏されているというのも、岸田さんのMCがなければその事実を知らなかったくらいです。
さらに最新アルバム「天才の愛」がリリースされてたことを前日に知ったレベルのファンになります。
それでもくるりは日本のレディオヘッドだと個人的には思っていて。
岸田さんの普通でないコード進行や、アルバムごとにサウンド、アレンジが異なる多彩な表現の作品はもっと評価されて欲しいです。
その多彩なアレンジを裏付けるように、このLIVEのサポートメンバーはコーラス、パーカッション含めて10人ほどいて、曲ごとに入れ代わり立ち代わりしてました。
それと岸田さんの歌詞はどこか憂鬱さから漂う厭世的、終末感を声に乗せて語りかけていて秀逸です。
そんなくるりの曲で特に好きな曲
- 惑星づくり
- ばらの花
- ワンダーフォーゲル
- ワールズエンド・スーパーノヴァ
- Morning Paper
- ジュビリー
- アナーキー・イン・ザ・ムジーク
- everybody feels the same
- 琥珀色の街、上海蟹の朝
が聴けたのは大満足でした。
特に「琥珀色の街、上海蟹の朝」をLIVEで再現されるとは夢にも思わず、イントロが鳴った瞬間はとても興奮。
いつもとは違うLIVE鑑賞
コロナ禍だからでしょうか、あるいはLIVE会場となった東京ガーデンシアターがもともとオーケストラ鑑賞用だからでしょうか、LIVE中はほぼ観客は座席に座っての鑑賞となりました。
その上で東京ガーデンシアターの椅子の座り心地が良く、僕の座席の手前が手すりのブロックの最前列で、集中して観ることができました。
個人的にはLIVEは座って鑑賞したい派で、座席の前の人が立たない限りは座っていたく。逆を言うと、立っているから自分も立たざるを得ないというのが本音です。
「琥珀色の街、上海蟹の朝」を足を伸ばして座りながら聴けるなんて、なんと贅沢なひとときですね。
それと立って鑑賞すると少なからず疲労が溜まり、そこから集中力が途切れ途切れになるという点からも、やはり座っての鑑賞が良いです。
1曲目から痺れる展開
くるりのLIVEに鑑賞するのが今回で2回目で、1回目はアルバム「TEAM ROCK」リリース時のLIVEで、そのときのことをよく覚えておらず。
公演開始とともに会場が真っ暗になり、オープニング映像などなくステージへと演者が集まっていく姿が見えました。
岸田さんがギターの音色を確かめる音が聴こえて、そのまま岸田さんの「1、2、3、4」のカウントで「ランチ」が演奏されて鳥肌が。
このLIVEが凄いことになると予感せざるを得ない1曲目でした。
鑑賞で思わず唸った曲
惑星づくり
全ての曲が良かったのですが、その中でも特に唸らずを得なかった曲として、まずは「惑星づくり」。イントロが鳴った瞬間に思わず「すげーな」と呟いてしまいました。
音楽については素人同然なのですが、どこかレディオヘッドを彷彿とさせるアレンジ、音色で。LIVEで再現するのは難しい類なのではないでしょうか。
メロディがないインストの曲ですが、印象に残る曲でした。
ワールズエンド・スーパーノヴァ
この曲を聴いて乗らない人はいるのかと思うくらい、問答無用で身体が勝手に動く曲です。
この曲を初めて聴いたとき、くるりはどの音楽ジャンルにも属さないミュージシャンとなり、唯一無二へと転化したきっかけの曲だと思っています。
個人的に全ミュージシャンの全楽曲のなかで、好きな曲ベスト10に入ります。
特にイントロでゾクゾクするような4分打ちから、1番サビが終わっての間奏は延々と聴いてられるサウンドです。
座席に座っての鑑賞でしたが、身体が勝手に乗りました。
The Veranda
この曲は初めて聴いた曲で、調べてみると2010年にカップリングベストアルバム「僕の住んでいた街」に収録されている曲になります。
初聴なのですが、歌詞に惹き込まれました。
そんなに人間は強いかな
僕なんかこうやってこの気持を歌にできる
君ならどうする何を思い出すかな
この歌詞ですが、最近僕が強く思うことで。
人は本能的に何かを後世に残したいと思う生き物で、それは頭では理解していたのですがこうやって歳を重ねると自覚するようになります。
それは例えば子孫を残すことだったり、アーティストなら作品を残すことになります。
そこで作品を残すことが出来るのは、それが収益に繋がらなくてもひとつの自己満足に繋がると思っていて、このブログサイトで記事を書く行為もそれと関連するのではと。
このブログサイト自体は広告により収益化を図ることを目的として運営してますが、それよりも「残る」ということを大事にしていきたいと。
もっと大それたことを言うと、生きていた証を誰の為でもなく残すといったところでしょうか。
everybody feels the same
この曲は盛り上がりますね。
アレンジはギターを全面に出したシンプルなバンドサウンドで、歌詞やそのメロディが特徴的です。
PUFFYの「アジアの純真」を彷彿とさせる「イスタンブール」「モスクワ」「カイロ」などの都市名の歌詞と、途中
Kakueiが作った上越新幹線に乗って
Speediなタイムマシーンは新潟へ向かう
2012年の冬 悲しみは吹雪の向こうから
でメロディとハーモニーが変わるのが印象的です。
さらに最後の「everybody feels the same」を連呼して歌う場面では、座席に座ってた観客が一部立ち上がって楽しむほどでした。
潮風のアリア
最新アルバム「天才の愛」がリリースされてたことをこのLIVE前日に知ったので、そのアルバムに収録されているこの曲を初めて聴いたのですが、とても良い曲ですね。
イントロのストリングスからメロディまで壮大さを感じさせます。
さらに楽曲がゆっくりと終わりへと向かっていく感じでしょうか。
セットリストがデビューから時系列順で演奏されたこともあり、序盤の感情を剥き出しの曲の若さとは違う、それらの経験で獲得した人生と、その終わりが見えてくる物憂げなさを感じる曲でした。
その人間らしさと、その足跡を感じれるのはミュージシャンではなく、アーティストとしての側面が強いからではないでしょうか。
最後に
くるりの音楽性や歌詞はもっと評価されるべきだと日頃から思っていて、このLIVEの鑑賞で尚その思いが強くなりました。
岸田さんが作る歌詞とメロディは人間の機微に触れていて、その感性は曲の完成度とは裏腹にセールスに繋がってないからこそ保ち続けていられるのではと個人的には思っています。
つまり、売れすぎて変に有頂天にならなかったらこそ響き続けていると。
くるりの他にもGRAPEVINEやTRICERATOPSの音楽性も素晴らしいですが、それとは裏腹にセールスに繋がらない現状があります。
それらのバンドが収益の関係で音楽を続けられなくなったら悲しいですね。